23/02/18 LGBT法案についての一意見

岸田総理の秘書官の発言から、揺れている。
掘り起こすと岸田総理自身も同性婚を認めると「社会が変わってしまう」と発言するなどしていたことはいいのか……???と思わずにはいられないが、それはおざなりのまま。

これからこの法案や同性婚がどうなるか分からないけれど、ここで一度「シスジェンダー・デミロマンティック」の人間として、また、そこそこ性的マイノリティに関して活動してきた人間として、意見を残しておこうと思う。
以下はTwitterで書いたツリー文。

今急がれてるLGBT法案については私も反対なのですよね…… 。そもそももう性的指向と性自認を一緒くたに法として定めるには限度があるし、つい最近レズビアンカップルの不妊治療を禁止したのを撤回しないあたりが急ぎ足の雑な法案としか思えないので、もっと当事者の声を聞きながら慎重に作ってくれ。

MTFを主張する男性身体が女性スペースに侵入し性犯罪に繋がるってのも実際問題ありえると思う。雑に「性的指向・性自認での差別禁止」を唱えるだけではなく、具体的にトイレ風呂にクィアスペースを設ける補助金を作るとか、そういう誰も排除しなくていい別の道を模索できはしないのか。

知識や経験不足もあると思うけど、今はまだ多くのシス女性の中で「トランスへの違和感<男性への不信感」が勝ってるんだと思う。   LGBTの論議の場とジェンダー議論が混同しているようにも見える。

言いたいことが散らかってるけど、まず性的指向の問題はシスジェンダー・ヘテロセクシュアルの方々へなんら危害が加わることでは無いので早急に同性婚を認めるなり不妊治療制限を解除するなりして欲しいってことと、身体的要素の絡む性自認の問題は、多くの人への危害へ繋がりうるので(もちろん性別違和当事者全体がそういう可能性を内包していると言う訳ではなく、この法案を悪意でもって利用する人が出てくるんじゃないかってこと)慎重になった方がいいんでは、と思う。

制度化することによって想定外の使い方をして利を得ようとする人はどんな法にでも考えられるわけで(生活保護の不正受給なり) 同性婚に関しても同性同士の婚姻関係を結ぶことで本来の目的とは外れたところで税控除を受けようとする人がいるんじゃ、って話を聞いたことがあるけど、それ自体実際男女間でザラに起こってる事だし今更なに? って感じよ。 その不正者の為に本当に同性婚を必要としている人達が差別されるのはどうなの? それこそヘテロたちの特権性を疑問視してみるべきでは? と思う。

色々な人が自分の立場で意見しているから、私も「シスジェンダー・デミロマンティック」として考えを書きました。こうして書き出して読んでみるとものすごく自分の身の上に「都合がいい」意見なので、みんなそんなもんなんでしょ、たぶん。そして、当事者は相対的に少ないから、TL上では少数として振り分けられ、少数意見は悪として位置づけられ、排除されていく。私も誰かの意見を流していく川の流れの一人なんだろうなぁと思うなどしたのです。

色々な活動の中でMTFの方と話す機会もあったし、私が出会った方はみんな純粋に苦しんでいて、私も寄り添いたいって思ったんだ。

ただ現実を見ると、大したカウンセリングもなく性別違和診断書を書く医者もいるし、寛容に寛容に進めたことによって奇妙な事が起こっている国もある。
めちゃくちゃ難しいし正解はない。
自分に都合のいい意見ばっかり言ってる自分にも不甲斐なさを感じる。

0コメント

  • 1000 / 1000